実は、ものすごく悩んだ末、ノアっちに去勢手術を受けさせることに決め、
明日の朝、相方と二人で病院に連れて行きます。
正直、健康な体にメスを入れるのが正しい事なのか、万が一、全身麻酔による
事故で命を落とすような事があれば、命を長らえるどころか奪ってしまう事に
なってしまうのに、そのリスクを冒してまで受けさせる意味があるんだろうか、
発情期のストレスや病気のリスクを軽減する為なんて言いながら、結局それは
人間のエゴにしか過ぎず、犬にとってはこのままが一番なんじゃないか・・・とか、
本当にいろいろと考えましたし、ネット等で私なりに散々調べました。
本来、体の中に不必要な臓器なんて無く、必要だからこそ備わっている訳です
から、それを悪くもないのに取り除くのは不自然ですし、まだ病気にもなっていない
のに、その予防のために危険を冒すのはどうなのか・・・って、考えれば考える程、
最初は躊躇しました。手術を受けなくても一生病気にならない可能性だってある
わけですし、もし手術をしても、他の病気にかかってしまう事もあるわけで、それを
考えると、本当に手術を受けさせる必要があるの?・・って。
ノアっちはオスなので、ヒート中のメスが近くに居れば、本能として自分の子孫を
残す為に、何が何でも交尾したくて必死になると思います。でも、現実的には、
飼い主にそれを制されて、ものすごいストレスを感じると思うんです。
それを軽減するために去勢という方法があると思うんですが、よくよく考えると、
そのワンちゃんの子供を作る予定が無いのであれば、去勢してもしなくても、
その子の本能を強制的に人間側でコントロールする事に変わりない訳ですよね。
結局、去勢させて本能を奪うことも、去勢させずに本能を押さえつけてしまうことも、
どちらも人間のエゴなのかもしれません。
でも、私は手術を受けさせることを選びました。
最終的には、自分が一番に望む事は何なのか、そして、ノアの為に何が最善だと
自分は考えているのか、その二つをよく考えて決めました。
私はノアの事が本当に大切で、愛しくて、一日でも長く一緒に過ごしたい。
ノアがもし苦痛を感じる事があるなら、その苦痛の原因を取り除いてあげたいし、
感じないで済む苦痛なら、感じないで済むように予め出来ることをしてあげたい。
これが、私の気持ちです。
でも、ノアが同じように思ってくれているとは限りません。もしかしたら、人間の様に
恋愛をして、自分の子供を残したいと思っているかもしれません。
それでも私はノアを自分の側に置いて、ずっと一緒に暮らしていこうとしているの
ですから、それならば、少しでも人間との生活が楽になるように、ストレスを感じない
ように、できる限りのことをしてあげるのが私の責任だと思うんです。
犬にしてみれば、人間の都合で痛い思いをし、本能を奪われるわけですから、
彼らが幸せに暮らせるような環境を整えてあげるのは、人間の義務です。
だから私は、ノアが幸せに暮らせるように、これからも、できる事は何だってしてあげ
たいと思っています。ノアが虹の橋を渡るその日まで・・・。